電気学会はタイ王立工学会(電気部門)と協力協定書を締結

電気学会は国際活動活性化の重点テーマとして「アジア諸国」との関係強化をあげ,「国際活動委員会(委員長:原島文雄)」が中心となってアジア諸国を中心に9カ国の「コレスポンデンスメンバー」を設置し,彼等を通じた(1) 情報交換,(2) 日本開催の国際会議への案内,等を実施してきた。
1999年4月に秋月影雄前会長が事前に理事会に諮った上で,『日本と経済活動面でも関係の深いタイ,マレーシア両国の電気系学会と相互交流のキッカケを築こう』との趣旨から先方の学会に出掛けて行き会長間で話合いを行い,今回11月20日付でタイ国の王立工学会(The Engineering Institute of Thailand under H.M. the King’s Patronage (EIT),電気部門)と「協力協定書」を締結するに至ったものである。調印は電気学会沢邦彦会長とタイEIT電気部門議長J.Hokierti博士の間で郵送ベースで実施された。

「協力協定書」で締結した主な協力事項は次の通りである。

  1. 相互訪問…相互の会員資格にて,相手国を1年以内の滞在において訪問を可能とする。
  2. 共同活動…会議,セミナー,出版物発行等の各種共同実施を別途詳細な取り決めにより推進することが出来る。
  3. 情報交換…出版物の交換,国際会議の相互乗り入れ開催等は別途詳細取り決めにより実行することが出来る。
  4. 図書類の会員特価購入制度…相互会員資格(割引価格)にて各学会発行の図書類の購入を可能とする。

今後は学会間から会員間までの幅広い協力関係の構築,両学会の各種活動における具体的共同事業実施へと発展に努めて行きたい。
尚今夏(2000年7月)開催されたICEE 2K北九州大会にタイ国会員1名が招聘(参加費のみ当学会負担)に応じ参加頂いた。

(文責:村岡)