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この本には，読者に考えてほしい課題を山と詰め込んでありますが，模範解答は示してありません。課題の性質が，公式に従って方程式を解くようなものではないからです。でも解は必要です，課題解決のためには。解の候補をいくつも自分で考えて，その中から最適なものを選びましょう。そして，それがなぜ最適なのかを，説明してみましょう。そのような力を持つ人を，以前にも増して今の社会は必要としています。この本で，その力を養いませんか。

【目次】
[第１部] 技術者倫理の基礎1.ことば／2.技術と技術者／３.倫理とコンプライアンス／4.技術者倫理と技術倫理／5.倫理の規範性と普遍性
[第２部] 事例に学ぶ　第1章 大震災を考える　事例1.テレビ局記者への対応／事例2.放射能汚染に関わる相談ボランティア／事例3.防災無線の呼びかけ／事例4.新幹線と地震対策／事例5.福島第一原子力発電所の事故と電気技術／事例6.原子力発電所の事故を振り返って　第2章 研究開発を考える　事例7.研究者のモラル／事例8.新製品の開発競争／事例9.論文問題と利益相反／事例10.磁性材料「ネフェライト」はこうしてできた／事例11.島 秀雄と技術者倫理-東海道新幹線開発とその前後-　第3章 見方を広げる　事例12.訓練と非常事態時の行動／事例13.技術の流出／事例14.耐震強度偽装事件／事例15.工学と金融危機／事例16.科学的不確実性と社会的な意思決定
[第３部] 資料

A5判／並製／118頁／2014年10月20日発行　(ISBN978-4-88686-295-2)
会員特価：720円＋税
一般価格：900円＋税
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