公開シンポジウム 「原子力発電」の安全性を考える公開討論会 -「もんじゅ裁判」を機に考える –

当電気学会では平素より、電気エネルギーの安定供給の確保に向け注力して参りました.例えば平成4年度から7年度までの間、茅陽一元会長の下で「エネルギー問題特別委員会」を設け,日本のエネルギー問題におけるセキュリティ,効率,環境を考慮した定量的な検討の必要性を訴え,その報告書に基づいたシンポジウムも開催するなど、世の中でのエネルギー問題への理解を深める活動を行った実績があります。
昨今話題になっております温暖化ガス排出に関する国際的枠組み条約締結下での地球環境問題への対応、および電力自由化の議論も考慮する中で,原子力発電の安全性に関する問題は優先的に考えていくべき課題と認識しております。
特に今回の「もんじゅ裁判」を機に,原子力発電の工学的安全性の問題を中心として「巨大システムにおける工学的安全性」について率直な議論を行う必要があると考え「公開討論会」を企画しました。これを機に,我々の電気学会も「原子力発電」の実態をはじめとする日本のエネルギー問題に一層の関心を持って,前向きなビジョンを語れることができるようになれば幸いと考えます。

主 題: 電気学会で考える「原子力発電と核燃料サイクルにおける工学的安全性について」
日 時: 平成15年4月9日(水)  14:00~17:00
場 所: 「都道府県会館」101大会議室〔地下鉄「永田町駅」下車徒歩1分〕
東京都千代田区平河町2-6-3(電話)03-5212-9000
主 催: 社団法人 電気学会
電力技術懇談会(早稲田大学内)
参加費: 無料(予定参加者数:約260名)
次第: 14:00~14:10 はじめに 司会 東京大学 教授 桂井 誠
14:10~14:40 (1)原子力発電と核燃料サイクルの安全性(含「高速増殖炉」)
  原子力安全・保安院 審議官 薦田 康久
14:40~15:10 (2)高速増殖炉における工学的安全性
  核燃料サイクル開発機構 国際センター長 永田 敬
15:10~15:40 (3)「もんじゅ」判決と工学的安全性
  東京大学 教授  山地 憲治
15:50~17:00 (4)パネル討論
  パネリスト 原子力安全・保安院 薦田 康久
  サイクル機構 永田 敬
  東京大学 山地 憲治
  (財)原子力安全研究協会 理事長 佐藤 一男
  朝日新聞企画報道部デスク 辻 篤子
  司会 東京大学 桂井 誠