地球温暖化抑制や環境負荷低減の観点から、太陽光発電や風力発電などの自然変動電源が世界レベルで急速に普及しています。 自然変動電源が大量に電力系統に導入された場合には、系統周波数の変動や調整力の不足等の周波数安定性の面での課題が懸念されており、これら課題や対策について、需給・周波数制御に関する計算機シミュレーションを用いた研究が盛んに行われています。 その解析モデルは研究ごとに構築されていますが、結果の客観的評価が困難となっているため、本委員会はその共通基盤の構築と効率的な解析環境の整備を目的として活動しました。
本技術報告では、まず電力需給・周波数シミュレーションに関するニーズや技術調査を行い、それら結果をもとに、構成要素となる①需要、②自然変動電源(太陽光・風力)、③各種発電プラント、④LFC /EDC、⑤慣性モデル等について標準データ/標準モデルを構築しました。
本標準モデルは系統運用業務に携わる技術者はもとより、電力系統・設備の専門家、技術者や電力工学を学ぶ学生に需給・周波数シミュレーションの共通基盤として広く利用される技術資源と考えますので、奮ってのご参加をお待ちしています。
日 時:平成29年6月5日(月)13時00分~17 時00分
場 所 :電気ビル本館 地下2階 6号会議室
〒810-8720 福岡市中央区渡辺通2丁目1番82号
(URL: http://www.denki-b.co.jp/ をご覧ください)
題目/講師
(司会)髙崎 真司 (九州電力)
13:00~13:10 開講の挨拶 林 則行(電気学会九州支部長)
13:10~13:25 技術報告概説 委員長 斎藤 浩海(東北大学)
13:25~13:50 ニーズ調査・標準モデルの考え方 加藤 丈佳(名古屋大学)
13:50~14:10 標準データ(需要) 野見山 史敏(九州電力)
14:10~14:30 標準データ(太陽光) 加藤 丈佳(名古屋大学)
14:30~14:50 標準データ(風力) 松本 光裕(東北電力)
14:50~15:00 休憩
15:00~15:20 標準モデル(発電プラント) 井上 俊雄(電力中央研究所)
15:20~15:40 標準モデル(揚水機) 福田 拓広(東京電力パワーグリッド)
15:40~16:00 標準モデル(LFC/EDC) 安部 誠(関西電力)
16:00~16:40 解析例題(デモ含む) 渡邉 直(中部電力)
16:40~17:00 質疑応答
テキスト:電気学会技術報告第1386号「電力需給・周波数シミュレーションの標準解析モデル」
聴講料・テキスト代:
下記の聴講料及びテキスト代を添えて、当日受付にてお支払いください。
○聴講料:電気学会 会員3,000円・非会員4,000円(税込)、学生員 無料(テキスト代別)
○テキスト代:4,000円(税込)
定 員:60名(定員になり次第、締切ります)
申込方法:
講習会題目, 開催日, 会員種別, 氏名, 連絡先(会社あるいは学校名, 所属, 郵便番号, 所在地, 電話番号)ならびにテキストの要否を
E-mailで下記の申込先までご連絡下さい。
※受付完了後、申込みE-mailアドレスへお返事申し上げます。
お返事が未着の際はお手数ですが事務局までお問い合わせ下さい。
詳細は電気学会九州支部ホームページ(http://denki.iee.jp/kyushu/)をご参照下さい。
申込締切:平成29年5月24日(水)
申 込 先:
一般社団法人 電気学会九州支部 事務局
E-mail:kyushu-branch@ieej.org TEL 080-1771-8301
主 催: 一般社団法人 電気学会九州支部
共 催:電力需給解析モデル標準化調査専門委員会