平成18年 電力・エネルギー部門「研究・技術功労賞」受賞者

電力・エネルギー部門(B部門)では、長年、地道な活動を続けてこられ、技術の発展に貢献された研究者または技術者の方々の労に報いるとともに、電力・エネルギー分野技術の更なる発展を図ることを目的とし、平成18年から、部門表彰制度として「研究・技術功労賞」を新たに設けております。

研究調査運営委員会および部門役員会での審査の結果、H18年度の受賞者は、次の4名の方々に決定いたしました。表彰式は、琉球大学で開催されました平成18年度電力・エネルギー部門大会の懇親会(9月14日)で執り行われました。

件名 受賞者(所属) 受賞理由
「500kVCVケーブルの開発とCVケーブル信頼度向上への貢献」 金岡 護 殿
(㈱ジェイ・パワーシステムズ)
受賞者は、30年以上の間、CVケーブルの研究開発、設計に従事し、数多くの実験データの分析・評価に基づき、500kV CVケーブルの開発実用化やCVケーブルの高信頼性確保など、CVケーブル技術の発展に貢献された。
「ガス中および真空中の高電圧絶縁技術発展への貢献」 山本 修 殿
(京都大学)
受賞者は、20年以上の間、地道な実験を中心として、SF6ガスやその混合ガスの絶縁特性の解明、混合ガスからのSF6ガス分離技術の開発、ならびに、高電圧真空中の絶縁支持物への帯電現象の解明など、高電圧電力機器の絶縁技術発展に貢献された。
「架空送電線の自然現象に対する応答観測と分析による送電線事故防止への貢献」 雪野 昭寛 殿
(関西電力㈱)
受賞者は、20年以上の間、架空送電線の落雷・着氷雪・風応答現象等の自然現象に関する観測、分析を行うと共に、大型風洞を用いた実験等も行い、これらの現象の解明、ならびに、これらの自然現象による送電線事故防止技術の開発に貢献された。
「沖縄地域における電力技術発展への貢献」  天願 友一 殿
(沖縄電力㈱)
 受賞者は、20年以上の間、電気学会の活動や研究論文等の活用、他電力との技術交流の推進などを通じて、沖縄地域の電力設備の信頼性向上や保安管理技術の発展に貢献された。

koroh18

左から、金岡氏、山本氏、雪野氏、天願氏
電力・エネルギー部門大会の懇親会での表彰式の様子