平成24年 電力・エネルギー部門「研究・技術功労賞」受賞者

電力・エネルギー部門(B部門)では,長年,地道な活動を続けてこられ,技術の発展に貢献された研究者または技術者の方々の労に報いるとともに,電力・エネルギー分野技術の更なる発展を図ることを目的とし,平成18年から,部門表彰制度として「研究・技術功労賞」を新たに設けております。
研究調査運営委員会および部門役員会での審査の結果,平成24年度の受賞者は,次の1名の方に決定いたしました。表彰式は,北海道大学で開催されました平成24年電力・エネルギー部門大会の表彰式(9月13日)で執り行われました。

件名 受賞者(所属) 受賞理由
「大規模太陽光発電システムおよび配電設備の技術発展への貢献」 松野 直也 殿
(北海道電力(株))
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大規模太陽光発電システムの傾斜面日射量推定手法の開発や,可動架台の最適制御システムの開発を行ったほか,NEDOから公開されている太陽光架台設計支援ツールを作成するなど, 太陽光発電の技術発展に貢献した。
また,長年にわたる配電技術の研究では,高調波障害の主因が鉄共振の一種である高調波引き込み現象であることを解明し,防止装置を開発したほか,低風圧難着雪電線,ホットスティック対応型アルミ直線スリープ,鉄共震抑制装置,2線式自動点滅器,SVGによるフリッカ抑制制御方法などの研究・開発を行い,多くの特許を取得するとともに,実用化につなげ,配電設備の高度化・高品質化などの技術発展に大きく貢献した。