平成21年 電力・エネルギー部門「研究・技術功労賞」受賞者

電力・エネルギー部門(B部門)では,長年,地道な活動を続けてこられ, 技術の発展に貢献された研究者または技術者の方々の労に報いるとともに, 電力・エネルギー分野技術の更なる発展を図ることを目的とし,平成18年から, 部門表彰制度として「研究・技術功労賞」を新たに設けております。
研究調査運営委員会および部門役員会での審査の結果,平成21年度の受賞者は, 次の3名の方々に決定いたしました。表彰式は,芝浦工業大学で開催されました 平成 21年電力・エネルギー部門大会の特別企画(8月19日)で執り行われました。

(あいうえお順)

件名 受賞者(所属) 受賞理由
「電力用変圧器の高電圧化、大容量化技術への貢献」 井上 保 殿
((株)東芝)
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受賞者は,30年以上の間、高電圧技術・絶縁技術開発に従事され、油入変圧器の絶縁研究では、変圧器の高電圧化、大容量化に貢献された。また部分放電研究では、発生箇所評定技術を開発された。さらに、不燃性を特徴としたガス絶縁変圧器の絶縁研究にも従事され、地下変電所向け大容量ガス絶縁変圧器の実用化に貢献された。
「高電圧スイッチギヤの開発と真空絶縁技術の高度化に関する研究業績」 塩入 哲 殿
((株)東芝)
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受賞者は,30年以上の間,高真空を絶縁・消弧媒体とするスイッチギヤの開発に従事され、真空絶縁技術の研究開発では、世界トップレベルの真空バルブの小型化と絶縁性能向上に貢献された。また、真空バルブの小型化によって、従来のSF6ガスを使用した密閉型スイッチギヤに替わり、世界初の24/36kV固体絶縁スイッチギヤ(SIS)を実現し、地球環境保全に貢献された。
「電力系統の解析・評価技術発展への貢献」 多田 泰之 殿
(東京電力(株))
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受賞者は,20年以上の間,電力系統の技術開発に従事され、系統安定度や電圧安定性の解析・評価を効率的に行える系統解析ツール「MidFielder」の開発、系統状態が大きく変動する場合に、系統の過渡安定度を高速に評価するために重大な事故のみをスクリーニングする「過渡安定度スクリーニング手法(BCU法)」の開発・実用化等、電力系統の解析・評価技術の発展に貢献された。